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2021 年度 実施状況報告書

投資家タイプ別株主数の決定要因とその企業価値への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K13796
研究機関創価大学

研究代表者

安武 妙子  創価大学, 経済学部, 准教授 (00737314)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード株主優待 / アンケート調査
研究実績の概要

本年度も、株主数の決定要因の一つとして引き続き株主優待に注目し、株主優待の権利落ち日前後での株価変動に注目した研究と、日本の上場企業を対象として行ったアンケートに基づく研究を進めた。
株主優待の権利落ち日前後での株価変動に関する研究については、昨年度末年に海外の学術誌に投稿した。査読の結果「改訂・再投稿」となり、編集長、査読者からのコメントを元に改訂、追加検証を行なった。
主な改訂点としては、査読者からのコメントに基づき、日本における株主優待制度についての制度的な説明や配当との共通点、相違点などを加えた。また、株主優待の1株当たり価値、利回りの計算方法について査読者からの指摘を受け、新たな変数を用いて分析・検証を行った。追加検証の結果論文全体の構成も変更することとなり、改訂に多くの時間を費やすこととなった。
日本の上場企業を対象として行ったアンケートに基づく研究ついては、日本経営財務学会によるPacific Basin Finance Journal Special Issue Conferenceにおいて学会発表を行った。カンファレンスでは討論者から有益なコメントを頂いた。特に2022年4月に実施される東京証券取引所の再編成(市場区分見直し)の影響について質問があり、上場、上場維持に必要な株主数の基準が変更されることは株主優待制度にも影響がある可能性があるため、今後の改訂ではこの点についても考慮することとなった。今回初めてセッションチェアーも担当させて頂き、国際学会での英語によるチェアーの経験を積むことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度も感染症拡大下における教育活動でのオンライン対応等に多くの時間を費やすことになったことと、個人的な事情から全体的に研究活動の進捗に遅れが出ることとなり、本研究課題の採択期間を更に1年延長して頂くこととなった。

今後の研究の推進方策

株主優待の権利落ち日前後での株価変動に関する研究については現在学術誌に再投稿中であり、査読結果に応じて改訂、再投稿または他の学術誌への投稿を予定している。今年度は海外での学会発表にも応募し、採択された場合は参加、発表を行い論文の改訂、新たな研究への発展につなげて行きたい。また株主優待のアンケートに基づく論文も現在学術誌に再投稿中であり、査読結果に応じて改訂、再投稿または他の学術誌への投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

今年度も応募、参加を検討していた海外での学会が感染症流行により中止またはオンライン開催となり、予定していた旅費の支出がなく次年度への繰越が生じた。繰り越した助成金は次年度に学会参加費及び旅費、英文校閲費、投稿費等として利用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] University of Hawaii(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Hawaii
  • [学会発表] A GOOD WAY TO ATTRACT INDIVIDUAL RETAIL INVESTORS? : FIELD EVIDENCE ON SHAREHOLDER PERKS PROGRAM IN JAPAN2022

    • 著者名/発表者名
      安武妙子
    • 学会等名
      JFA-PBFJ Special Issue Conference
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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