研究課題/領域番号 |
17K13797
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 県立広島大学 (2018-2022) 岐阜聖徳学園大学 (2017) |
研究代表者 |
高橋 陽二 県立広島大学, 経営管理研究科, 准教授 (20566533)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 新規株式公開 / IPO / アンダープライシング / 機関投資家 / 個人投資家 / 株式配分(アロケーション) / ストック・オプション / アンダーライター(引受証券会社) |
研究成果の概要 |
本研究課題は、日本の新規株式公開(以下、IPO)企業における機関投資家と個人投資家の役割に関する実証研究である。研究成果は、(1) IPOの株式配分(アロケーション)、(2) IPO企業の所在地、(3)投資信託、(4)ストック・オプション、(5)日本のIPO市場における今後の展望等に関するものである。上記のいずれの研究テーマについても、IPOの価格形成、機関投資家と個人投資家の役割について調査・研究している。先行研究では明らかにされてこなかった研究結果が明らかとなり、新たな発見がいくつかあったものと考える。
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自由記述の分野 |
経営学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規株式公開(以下、IPO)は、一般投資家から市場を通じて資金調達を行う初めての機会であり、効率的な価格形成を実現しにくい特徴がある。本研究は、アンダーライター(引受証券会社)の行動を通じた機関投資家と個人投資家の役割について本格的に研究した日本で初めての取り組みであろう。研究成果からは、これまでの日本のIPOにおける実証研究に疑念も生じる結果が得られ、近年の実務上のIPOの価格形成プロセスの見直しに通じる議論が展開できたものと考える。投資信託研究でも、個人投資家の行動による市場の歪みも確認できた。今後も、日本の証券市場を考察する上では、個人投資家の役割を十分考慮する必要があるものと考える。
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