研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外の先行研究は、当期純利益と包括利益のうち、株主の投資意思決定における相対的な情報内容の比較に焦点を当てたものが多い(Dhaliwal et al.1999, Biddle and Choi 2006) 。近年では、包括利益と市場リスクとの関連性を分析した研究もいくつか確認できる(Bamber et al.2010, Khan and Bradbury 2014)。最近では、包括利益と企業の配当政策との関係性をとらえた研究も公表されている(根建 2018)。しかし、特に日本企業の分析サンプルを用いた包括利益とアナリスト予想との関係性に焦点を当てた実証研究は少ないため、検証の意義がある。
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