研究課題
若手研究(B)
インドネシアの首都圏における非正規労働者の地域と階層移動パターンの分析を行った。具体的には、地理情報システムを用いたインドネシア首都圏の土地利用マッピングを行い、調査地の村を選定した。次に村内のニュータウンと集落地区の2箇所にて、約400名に質問紙調査を実施した。その結果から、非正規雇用労働者が広くジャワ島内から集まってきていることを明らかにした。
都市社会学
東南アジア首都郊外には、多国籍企業の進出が進む一方、現地の工業団地では、定期的に起こるデモやストライキが大きな問題となっている。工業団地には、日々新しい労働力が流入し、日本をはじめとした先進国に対する工業製品供給を可能にしているが、労働力供給が起こる人口移動メカニズムとその問題点は、依然不明なままである。こうした現状に対し、工業団地周辺住民調査より、非正規雇用の動向を明らかにした。