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2023 年度 研究成果報告書

ニクラス・ルーマンの包摂/排除論:ポスト・ナショナルな福祉国家の社会理論に向けて

研究課題

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研究課題/領域番号 17K13847
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 社会学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

渡會 知子  横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (10588859)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード包摂 / 排除 / 移民 / 空間 / ルーマン / システム理論 / ポスト移民社会 / ストリートレベルの官僚制
研究成果の概要

ドイツの社会学者N.ルーマンの「包摂/排除」の概念的考察および、ドイツにおける移民支援の実態調査を行い、理論枠組みと経験的調査との相互発展を目指した。理論研究においては、従来のシステム理論的アプローチに空間論や官僚制論など新たな視点を加えて検討し、調査分析のための方法論的示唆を得た。調査研究においては、近年のドイツにおける「ポスト移民社会」言説の動向を踏まえ、ベルリンで文化政策の運用実態調査に着手した。またミュンヘンにおける調査を再開し、都市間比較研究へと展開する道筋をつけた。

自由記述の分野

社会学 社会理論 社会システム理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、高度に抽象的なルーマンの理論を、ドイツにおける移民支援調査によって得られた知見と関わらせながら再検討するものである。それによって、移民支援に関する社会学的な分析力の向上を目指すとともに、システム理論研究としても新たな段階を用意する。また、本研究では、政策的側面のみならず、移民支援の現場の実状に沿って、地方自治体の役割、文化政策の重要性、「支援する/される」という二元論を越えたエンパワーメントの取り組みなど実践的な知見を集めている。こうした実例と動向の分析は、外国人住民の受け入れと共生のあり方について議論が広がり始めている日本においても重要性を持つ。

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公開日: 2025-01-30  

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