初年度である2017年度は、大正期から現代に至るまでの新聞記事を中心に、姦通・浮気・不倫言説のデータ収集を行った。また、収集したデータの分析をもとに学会誌への論文投稿を行ったが、掲載不可となったため、現在、再投稿中である。 また、本研究の方法論として重要な構築主義的家族研究について論文を執筆した(「家族社会学における構築主義的アプローチの展望:定義問題からの離脱と研究関心の共有」 『社会学評論』68(1): 25-37)。これは本研究における実際のデータ分析の準備作業として位置づけられる。具体的には、家族言説における概念使用の実践の研究を、家族の歴史社会学的研究として行うことの意義について論及した。
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