研究課題
本年度前半は、本研究とも関わりの深い『文化・階級・卓越化』の翻訳書を刊行し、理論的な研究にも取り組んだ。その成果の一部は、ヨーロッパ社会学会で研究報告を行った。本年度の後半、9月から3月までの期間はパリに滞在し、文化と不平等の計量分析の研究動向を調べるとともに、30年度に実施予定の調査について専門家と意見交換を行った。また、ロンドンのLSEにおいて『文化・階級・卓越化』の著者複数名と意見交換を行った。文化と不平等の日仏比較を行う場合に問題になるのが「正統文化」の存在であるが、これについてはベルギーのルーヴェン・カトリック大学で開催されたカンファレンス研究報告を行った。また、東京に限定しない日本社会一般の文化と不平等については、SSM調査データの計量分析として日本社会学会の年次大会で口頭発表を行い、それを元に活字化した論稿を報告書としてウェブ公開した。
2: おおむね順調に進展している
海外出張を前半ではなく後半に置き換えたが、全体としては計画通りに進んでいる。
平成30年度は、前年度の研究成果を踏まえて調査を実施する。前半は、調査の準備を中心に進める。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
社会と調査
巻: 19 ページ: 94-94