本年度は、以下の4件の学術会議で研究成果を発表した。 一点目は、ピエール・ブルデューの社会空間アプローチを用い、文化の不平等を階級分析の観点から捉える試みである。二点目と三点目は、2018年度に実施したウェブ調査のデータを用い、美術界の計量分析を試みたものである。四点目は、戦後日本の美術界の歴史分析を通じて、日本における正統文化とは何かを考察したものである。以上の研究成果を通じ、現代日本の文化と不平等を経験的に捉えつつ、新たな理論構築に向けての基礎作業を行うことができた。
1. Constructing a Social Space in Contemporary Japan(オーストラリア社会学会年次大会 2019年11月27日) 2. Cultural Practices and the Art Field in Tokyo(オーストラリア社会学会年次大会 2019年11月26日) 3. 美術界の社会学的分析:2018年東京ウェブ調査の多重対応分析(日本社会学会大会 2019年10月6日) 4. La culture legitime dans le Japon contemporain (フランス社会学会 Congres 2019 de l'AFS - Aix en Provence 2019年8月27日)
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