本研究は、2018年8月に実施したウェブ調査「東京都民の文化活動と社会意識に関する調査」を軸に、その準備・実施・分析という過程を経て進められた。このウェブ調査の実施は調査会社に依頼し、3090人から回答を得た。調査項目は、娯楽や文化活動の参加頻度、趣味で読む本の種類、芸術家の好み、音楽ジャンルの好み、映画ジャンルの好み、テレビ番組の好み、職業、学歴、所得、階層帰属意識、支持政党、社会意識、政治行動などである。その調査データを2018年から2019年にかけて分析し、理論的考察を行った。その結果、ピエール・ブルデューの界概念と社会空間概念を媒介する空間概念を理論的に再構成することができた。
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