研究実績の概要 |
本研究は、文化的要因である〈男らしさ規範〉に着目し、日本の男性が抱える〈男性であること〉の規範的意識とその実態を、日米豪の比較研究から明らかにするものである。 5年目にあたる今年度は、コロナ禍により海外出張が禁止・自粛が続いた状態であり、海外調査の実施には至らなかった。そのため、とくに4年目に整理をした資料データに基づき、研究成果の発表・公刊に努めた。 本科研調査に基づき、日本社会学会の学会誌『社会学評論』公募特集号(ジェンダー)に「生殖における男性の当事者性・再考――出生前検査に対峙した男性たちの役割カテゴリーの実践に着目して」(2022年3月刊)を掲載することができた。ほかに招待講演となる国際学会の報告要旨を含む2本を掲載した。さらに、学会誌等への寄稿を計4本掲載した。 学会発表は、University of South AustraliaのHawke EU Jean Monnet Centre of Excellenceの招待を受け、"UNISA/KANTO FELLOWSHIP PROGRAM IN FOCUS," ADVANCING JAPAN-AUSTRALIA KNOWLEDGE EXCHANGE IN THE 21 ST CENTURY,の国際会議での報告を行った。くわえて原子力学会の学会賞受賞者講演「社会調査で明らかになること/ならないこと(社会・環境部会セッション 2020年度社会・環境部会賞受賞記念講演)」を行った。ほかに関東社会学会テーマ部会(2021年6月13日)の企画・司会を行った。 上記のとおり、研究実績としてまとまった成果を刊行・報告することができている。
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