研究課題/領域番号 |
17K13869
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
呉 世雄 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 講師 (00708000)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 社会的企業 / 社会起業 / サービス開発 / 社会的企業育成法 / サービス開発 / 福祉ニーズ対応型社会起業 / 福祉サービスの開発 |
研究実績の概要 |
2018年度は、日本と韓国における福祉ニーズ対応型の社会的企業へのインタビュー調査およびアンケート調査を行った。まず日本での調査は、3つの企業の経営者を対象に福祉ニーズ対応型起業のきっかけや動機、その後の展開プロセス、事業の成果と課題について半構造化インタビューを行った。調査結果について質的分析を行い研究成果として「福祉サービスの開発・起業化とコミュニティソーシャルワーク」というタイトルで図書(コミュニティソーシャルワークの新たな展開(仮称)、2019年度中に出版予定)の原稿(第2章4節に掲載予定)を執筆した。韓国の調査については、社会福祉法人施設を対象に地域福祉ニーズへの対応に関するアンケート調査(166施設から回収)を行い、分析結果をもとに執筆した論文を韓国地域社会福祉学会に投稿論文(Vol.66, 201-228)として掲載することができた。また、2018年度からは、本研究課題を深化させる研究課題として採択された「国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)」(課題番号17KK0062)の関係で、韓国に7か月間滞在しながら、ニーズ対応型社会的企業を含む複数の企業を対象に視察・フィールドワークを行うことが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本と韓国の事例調査および量的調査ともに計画とおり行うことができ、その成果を学術論文や図書の原稿としてまとめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度行った韓国でのインタビュー調査およびフィールド調査の結果について分析を行い、研究成果としてまとめる。また日本の事例調査については、高齢者の居住支援や中高年の生きがい支援にかかるニーズ対応型の社会的企業に焦点をあて、インタビュー調査を行う。また今年は本研究課題の最終年度であるため、これまでの研究成果を整理するとともに学会等で報告を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)が採択されたため、韓国でのフィールドワークの調査費が抑えられたため次年度使用額が生じている。2019年度の調査費用として使用する予定である。
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