若年労働市場の問題化に伴い、無業の若者を対象とした自立支援の仕組みが制度化されてきた。この過程において,若者支援現場に困難度の高い若者たちが想定以上に存在するという事実である。本研究は、本来「障害」を支援対象としない若者就労支援施設における、障害のグレーゾーンにある当事者の支援が成立する諸条件について明らかにし、その支援過程において「障害」言説がどのように理解され、流通しているかについて検討をおこなうものである。調査を通じて、若者支援現場において作られる若者同士の関係において障害の理解が促進されることなどが明らかになった。
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