本研究では、北海道内の家庭養護と施設養護の下で生活する子どもの時間的展望とレジリエンスについて調査した。双方の子どもに対して共通の回答を得ることができたことは子どもの理解を深めるための貴重な結果である。北海道の社会的養護の子どもの現状把握によって、今後の支援のあり方などに役立てられる基礎的資料としての意義がある。全体的な統計結果としても活用できるが、児童養護施設および里親家庭、児童相談所毎によってエリア分けによる検討によって、地域による傾向と対策などを考えることができる。関係各所との共有を図ることができ、より子どもが健やかに育つための有効的な手立てを検討できる意義のある調査研究となった。
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