これまでの自主グループ活動への支援の多くは、運動習慣をつけるなど身体機能の維持・改善に主眼が置かれており、メンタルヘルスの維持・向上のための支援においては明らかにされていない。本研究は、うつ予防教室から自主グループ活動の継続まで、グループの発達段階に応じた有効な支援方法を明らかにすることで、高齢者におけるうつ予防並びにメンタルヘルスの改善に重要な意義を有する。また、活動参加メンバー自身のうつ予防効果の持続が期待されるだけでなく、地域コミュニティの中に自主グループ活動が浸透することで、地域全体に対してうつ予防効果の広がりが期待できる。
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