研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尊敬(respect)は近年、世界的に注目されている社会情緒的スキル(非認知能力)の1つとして仮定されているが(OECD, 2015)、特に感情モード(感情的態度尊敬・感情状態尊敬)の実証的研究は国内外で希少である。他者を役割モデルに据え感情的に尊敬することは自身の成長・発達につながるだけでなく、文化の伝達・発展にも寄与することが仮定されてきた。本研究で教師からの主体的で協働的な探究の支援が子どもの義務尊敬や感情状態尊敬を促進する可能性が示されたことを活かし、尊敬の発達を促進する学級・学校環境の構築に役立てることは、子どもの成長・発達とともに文化の伝達・発展にも大きな役割を果たすと考えられる。
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