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2020 年度 研究成果報告書

「家族」における養育行動の機能性と適応的意義:進化心理学的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K13921
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 教育心理学
研究機関国士舘大学 (2020)
東京大学 (2017-2019)

研究代表者

川本 哲也  国士舘大学, 文学部, 講師 (40794897)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード双生児 / 児童期 / 青年期 / 養育行動 / 社会情緒的コンピテンス / 非認知能力 / 父親 / 進化心理学
研究成果の概要

家庭内で行われる養育行動は,主に母親に焦点をあて,多くの研究が進められてきた。しかし,人間は母親以外の個体も子どもの養育に参加する。これまでの研究では,母親以外の養育の担い手が行う子どもの養育が,その子どもの社会情緒的な特徴に対しどのような影響を与えうるか,定量的な分析から明らかにしたものが少なかった。そこで本研究は双生児の子どもを育てる家庭に対し短期縦断調査を実施し,特に父親による養育が子どもの社会情緒的な特徴にどのように影響するのかを検討した。その結果,父親による養育は環境要因として子どもの社会情緒的な特徴に正の影響を与えうることが明らかとなった。

自由記述の分野

発達心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果は,父親による養育の子どもの社会情緒的な特徴に対する正の効果を実証的に示したものであり,得られた知見は新規性のあるものであった。また,得られた知見は,今後の父親の子育てへの積極的な参加を促す際のエビデンスとして利用することができるだろう。わが国では他の先進諸国と比して父親の子育てへの参加が乏しく,社会問題となっている。本研究知見は,父親の子育てが「役に立つ」ということを示すものであり,現に子育てをしている家庭にとっては育児の分担に対してポジティブなメッセージとなるだろう。

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公開日: 2022-01-27  

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