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2017 年度 実施状況報告書

高不安者におけるマインドワンダリング

研究課題

研究課題/領域番号 17K13932
研究機関東京大学

研究代表者

飯島 雄大  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教育学研究員 (60711398)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード不安 / マインドワンダリング / ESM
研究実績の概要

本研究では、高不安者におけるマインドワンダリングについて検討を行うことにより、なぜ内的に生成された思考である心配事に注意が移ってしまうのか検討することを目的としている。
当初の予定では、今年度は研究1として高不安者におけるマインドワンダリングの認知的な特性について検討を行う予定であった。研究1では、大学生を対象にマインドワンダリングと認知機能を実験室実験により測定し、マインドワンダリングの認知的な特性について検討を行う。しかし、実験場所を確保するための調整に想定よりも時間を要したために、本年度は研究2を先に実施した。
研究2では、高不安者の日常生活におけるマインドワンダリングの性質について検討を行っている。大学生を対象に携帯端末を使用した調査により検証を行っている。参加者は、1日目に質問紙に回答し、携帯端末によるアンケートの説明を受けた。次の日から1週間参加者は日常生活中に携帯端末からの信号を合図に、1日8回アンケートに回答した。アンケートでは、直前に①マインドワンダリングを行っていたか、②前のアンケート回答からストレスイベントを経験したか、③現在の気分を回答させた。今年度はデモンストレーション用の端末を用いて、アンケートフォームのセットアップを行い、動作確認を行った。その後に、大学生39名を対象に日常生活におけるマインドワンダリングの測定を行った。現在は収集したデータの解析を行っている最中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験場所の調整が遅れてしまったため、当初の研究計画から研究を実施する順序を変更した。のちに予定した研究を先に実施しているものの、その進捗には問題はない。今後は今年度に実施できなかった研究を滞りなく行うように調整を行っていく。

今後の研究の推進方策

29年度に実施した実験データは現在解析中である。今年度はこの研究成果を学術雑誌や学会で公表できるように尽力していく。
またそれと同時に、計画を変更した研究を滞りなく実施できるように準備を行い、実験を実施していく。

次年度使用額が生じた理由

29年度は当初予定していた国内学会に参加しなかった。30年度は今年度の研究成果を国内外の学会で公表する予定である。また研究計画の変更から、一部の実験機器の購入を見送った。30年度は29年度に実施予定だった研究を行うため、これらの機器を購入する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Stuttering Thoughts: Negative Self-Referent Thinking Is Less Sensitive to Aversive Outcomes in People with Higher Levels of Depressive Symptoms2017

    • 著者名/発表者名
      Iijima Yudai、Takano Keisuke、Boddez Yannick、Raes Filip、Tanno Yoshihiko
    • 雑誌名

      Frontiers in psychology

      巻: 8 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2017.01333

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Attentional Bias and Its Association With Anxious Mood Dynamics.2017

    • 著者名/発表者名
      Iijima Yudai、Takano Keisuke、Tanno Yoshihiko
    • 雑誌名

      Emotion

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1037/emo0000338

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2018-12-17  

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