本研究では、高不安者におけるマインドワンダリングの認知・感情的な性質について明らかにすることを目的としている。高不安者の日常生活におけるマインドワンダリングの性質について、携帯端末を使用して検証を行った。大学生65名が調査に参加した。参加者は、不安傾向を測定する質問紙に回答した。その次の日から7日間、日常生活中でのマインドワンダリングおよび気分について測定した。分析の結果、マインドワンダリングとネガティブな気分には関連が見られ、マインドワンダリングが起きている際にはネガティブな気分が誘発されていることが明らかとなった。しかし、不安傾向はマインドワンダリングの発生には関連していなかった。
|