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2018 年度 実施状況報告書

ペリネイタル・ロスによる心理的問題の実態調査と支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K13933
研究機関新潟大学

研究代表者

田中 恒彦  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60589084)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードペリネイタルロス / 悲嘆反応
研究実績の概要

ペリネイタル・ロスは死産、流産など周産期に起こる、新生児死亡のことを指す。ペリネイタル・ロスを経験した母親の悲嘆プロセスは1年以上持続するといわれ、不安、抑うつ、心的外傷後ストレス障害などのメンタルヘルスの問題との関連が指摘されている。本研究の目的はペリネイタル・ロスのケアに関する前向き調査を含めた精度の高い実態調査を行いペリネイタルロス当事者とその関係者に対する心理的支援法のニーズを確認することである。また、行った調査の結果や海外の支援プログラムをもとに本邦における標準的な本人と関係者に対する支援プログラムを作成し効果を確認することである。本年度は,調査用のウェブフォーマットの作成と,事例研究を行った。
1.ウェブフォーマットの作成:面接調査への参加をつのり、事前情報を得るためにWebによるアンケートフォームを作成した。なお、アンケートフォームは現在テストページの状態としている。
2.事例研究:先行して行っている聞き取り調査の事例について分析を行い、事例研究として発表を行った。また、助産師・看護師からの聞き取り調査も行った。助産師・看護師からの聞き取り調査の結果をもとに、経験者に対する本調査の項目内容についてブラッシュアップを行っている。
これまで調査に協力いただいていた滋賀医科大学精神科にて研究協力者が異動となったことから研究にかかわる人間が大きく変わることとなり体制の再構築が必要となった。このため、研究遂行に大きな遅れを呈している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

調査を協力していただいていた滋賀医科大学にて研究協力者が異動することに伴い、調査体制の見直しを迫られたた。また、昨年後半に主任研究者が体調不良となったことから大幅に作業が遅れることとなった。
現在、調査体制の再整備を早急に進めているが、研究計画の見直しが必要となる見通しである。

今後の研究の推進方策

県内の基幹病院に協力を依頼し、聞き取り調査を行うための対策を図る予定である。それによりデータ収集を進めていく。データ収集の進行度に伴い、逐一中間解析を行い、研究のfeasibilityを高める工夫を行う。
研究の遅れにより、研究計画の修正を行う予定である。特にデータの信頼性を確保すべく、研究機関の修正を予定している。

次年度使用額が生じた理由

研究体制の再構築などに伴い進捗が遅延している。このため、本来今年度行うはずであった支援プログラムの開発などの作業が行えず残額が発生した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ペリネイタル・ロスに対する支援について考える2018

    • 著者名/発表者名
      田中 恒彦
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会

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公開日: 2019-12-27  

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