研究課題
若手研究(B)
本研究では,修学不適応感を持つ大学生を対象とし,修学不適応感を緩和することを目的とした認知行動療法を開発し,効果検証を行った。その結果,6回のプログラムを受講した参加者の半数以上に介入1ヶ月後の修学不適応感の改善がみられた。加えて,介入前に比べ,介入1ヶ月後の抑うつ症状を測定するBDI-IIスコアが有意な低下を示した。精神的健康度を測定するGHQ-28の合計得点においても,介入前に比べ,介入1ヶ月後は有意に減少した。
臨床心理学
本研究では,修学不適応感を持つ大学生を対象とし,修学不適応感の緩和を目的とした認知行動療法を作成し実施した。その結果,参加者に修学不適応感及び抑うつ症状,精神的健康の改善が示唆された。本研究の成果は,修学不適応感を持つ大学生の支援方法の発展につながると考えられる。また,学生相談研究の発展に寄与する研究であり,大学生の休退学予防のための重要な資料となる。そのため,学術的にも社会的にも意義のある研究と考えられる。