アルコール依存症の標準的な治療プログラムを開発し,その有効性評価と,ユーザビリティについて検討した。治療プログラムは,国内外の依存症治療プログラムを基に独自に開発し,全10回のプログラムと使用するワークブックを開発した。同時に,本プログラムは依存症治療の経験が少ない医療スタッフでも利用できるかどうかを,依存症治療の専門家と依存症治療の経験がない医療スタッフに確認してもらい,ユーザビリティを検討した。結果として,ユーザビリティは高く,治療効果も国内の標準治療と同等であることが示された。また,参加したスタッフは依存症に対する態度が良くなることも示された。
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