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2020 年度 実施状況報告書

高齢者介護施設職員に対する神経心理学的知識の教育プログラムの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K13943
研究機関大阪大学

研究代表者

大庭 輝  大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (60783412)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード認知症 / 知識 / 教育 / オンライン学習 / 継続訓練 / 神経心理学
研究実績の概要

認知症の行動・心理症状の発生には、認知機能障害の不十分なアセスメントに起因する不適切な対応が関与している可能性がある。一方で、認知機能に関する教育は専門職の教育訓練課程においてもほとんど重点が置かれていない。本研究は、認知機能に関する知識、すなわち神経心理学に関する知識を向上させるための教育プログラムの開発と効果評価を目的とした。
本年度は開発した教育プログラムの効果評価を行った。効果検証にあたって、過去に行ったストレスマネジメント教育に関するプログラムのプロトコルを参考にした。近畿圏にある高齢者施設に勤める職員54名に対して調査協力を依頼し、介入群と統制群に割り付けた。介入群は週に1回、全13回の教材をオンラインで受講し、統制群は通常の職務を継続した。統計解析として介入前後の認知症に関する知識の得点を比較した。学習の特徴としては多くの者がスマートフォンを用いて受講しており、1回の学習時間は30分1時間程度であった。
職員に対する教育訓練は人員配置の問題や人材不足の問題により一律の研修が難しい状況にある。このような状況を踏まえると、オンラインで行える学習は今後重要性を増していくと考えられる。一方で、学習時間のばらつきやドロップアウトが一定数含まれることから、個人の努力に依存しない組織的な対策を検討する必要性があると考えられる。本研究では対象者数が少なかったことから、今後より大きな規模での介入調査が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の目的であった教育プログラムの効果に関する検証を進めることができたが、成果の取りまとめが遅れている。

今後の研究の推進方策

成果を学会で発表するとともに、論文投稿に向けて準備を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響により介入調査がずれたことで成果の取りまとめが遅れている。次年度使用額については成果の取りまとめ及び発表にかかる費用として充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 認知症の施設介護のためのストレスマネジメントプログラムの開発と効果検証2021

    • 著者名/発表者名
      大庭輝・藤田雄・佐藤眞一・成本迅
    • 雑誌名

      老年臨床心理学研究

      巻: 2 ページ: 8-18

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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