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2020 年度 実績報告書

遠隔心理療法の効果測定と家族介護者のうつ病予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K13945
研究機関東北福祉大学

研究代表者

平泉 拓  東北福祉大学, 総合福祉学部, 助教 (00760828)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード遠隔心理療法 / 遠隔心理学 / 遠隔心理支援 / eメンタルヘルス / プログラム開発
研究実績の概要

最終年度は、これまでに収集した遠隔心理支援のケース分析を行なった。実施した研究の成果は、その一部を、2点の論文に報告し、1編の書籍執筆に取り組んでいる。
遠隔心理支援は、インターネットを通じて提供される場合が多く、これをeメンタルヘルス(eMental health)という。eメンタルヘルスでは、遠隔心理療法のみならず、心理教育やセルフケアの情報提供を含めて包括的にプログラム化されることが重要である。そのような包括性のあるeメンタルヘルスのケアサービスは、現場に効果的に根付くことが重要であり、そのためには効果の検証と改善が必須である。そこで、開発したeメンタルヘルスサービスの運用結果の効果測定を目的として、利用者の理解度と評価を検討した。認知と行動の変容に焦点を当てる認知行動療法に基づく心理教育とセルフケアツールの学習内容に限定して分析し、今後の課題とプログラムの改善点を検討し、報告した。
遠隔心理療法は、また、階層的なプログラムとして提供されることが重要である。第1次は利用者によるセルフケア、第2次はヒューマンケアサービスの従事者(医療・福祉従事者等)によるサポート、第3次は臨床心理士や公認心理師による遠隔心理療法の提供である。そこで、遠隔心理療法のTipsを用いてケアサービスの従事者を対象とした遠隔コンサルテーションのデータを分析し、遠隔コンサルテーションの実際を報告した。
研究期間全体を通して、うつ病予防プログラムの開発を主眼とした遠隔心理支援プログラムのプロトタイプを構築でき、高齢者介護や障害福祉の現場に適用可能な知見を蓄積することができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 公衆衛生のための遠隔心理学2020

    • 著者名/発表者名
      平泉 拓・高木 源
    • 雑誌名

      公衆衛生情報みやぎ

      巻: 505 ページ: 1-7

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 就労移行支援におけるeメンタルヘルスケアサービス『セルフコーチング』の運用結果と今後の課題2020

    • 著者名/発表者名
      高木 源・平泉 拓・坂本一真・二本松直人・石飛綾那・桃生篤・芦原和香子
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 22(7) ページ: 36-38

  • [雑誌論文] COVID-19下の遠隔心理療法をどう実践するか2020

    • 著者名/発表者名
      平泉 拓
    • 雑誌名

      医学界新聞

      巻: 2020.11.30付 ページ: 1-1

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ダイアローグ尺度の作成と信頼性・妥当性の検討2020

    • 著者名/発表者名
      平泉 拓・高木 源・坂本一真・二本松直人
    • 学会等名
      日本ブリーフセラピー協会第12回学術会議
  • [図書] 遠隔心理療法の理論と実践2021

    • 著者名/発表者名
      平泉拓他
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      金子書房
  • [備考] 宮城大学 シーズ集「『すべての人に遠隔心理支援を』ー心理支援へのアクセスの障壁を減らします」

    • URL

      https://www.myu.ac.jp/seeds/001/hiraizumi-taku/

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公開日: 2021-12-27  

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