本研究では、自殺未遂者の再企図予防において、臨床心理士に必要とされる知識やスキル等を明らかにし、臨床心理士の専門性や独自性に特化した自殺未遂者支援のためのトレーニングプログラムを開発し、その効果を検討した。 臨床心理士に対して、臨床心理学の枠組みを超えた幅広い知識や、自殺予防特有の対人援助スキルにより、自殺未遂者を支援することが求められていた。新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で、十分な効果検討が実施できなかったが、本研究で開発されたトレーニングプログラムにより、自殺再企図予防に向けた一定の知識とスキルの習得に寄与することが示唆された。
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