学校参加の条件となる保護者意識の形成過程に関する研究

2017 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 17K13979
• 研究機関: 三重大学
• 研究代表者: 大日方 真史 三重大学, 教育学部, 准教授 (00712613)
• 研究期間 (年度): 2017-04-01 – 2020-03-31
• キーワード: 保護者参加 / 学校参加 / 私的関心 / 共通関心 / 教師の専門性 / 教師の専門職性

研究実績の概要

近年の学校参加論において、保護者の私的関心の排他性の問題が不可避の論点となっている。研究代表者はこれまで、この問題に対して、教師の働きかけによって教室の子どもたちに向ける共通関心が保護者において形成されうることやその条件を明らかにしてきた。本研究はこの成果をさらに発展させるものであり、これまでの研究において対象としてこなかったタイプの保護者に関わる問題をも対象に含め、多様な保護者において学校参加の条件となる意識がいかに形成されうるかを明らかにすることを目的としている。
研究初年度は、新規に研究のフィールドを開拓し、当該フィールドにおける研究課題を把握・設定したうえで、調査を進めデータを収集し、分析に着手した。また、これまでの研究のフィールドにおいても、新たな課題を設定して調査を進めデータを収集し、分析に着手した。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね当該年度の研究実施計画に沿って各調査が進展し、当初必要だと考えていた研究データが得られたため。

今後の研究の推進方策

得られたデータを分析し成果にまとめる作業を進めつつ、さらに必要な調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

研究対象に固有の事情により、出張による調査回数が当初予定を下回り、旅費が抑制されたため。次年度の出張による調査によって使用する計画である。