本研究では,小学校3校と中学校2校を研究協力校として,小学6年から中学1年までの2年間の児童生徒の学習規律重要度認識及び,児童生徒の学校適応感と学級風土について追跡調査を行った。主にノンパラメトリックの方法を採用して調査結果を分析し,以下の結果を得た。 3小学校では共通して,学習規律認識の重要度認識は,学校適応感や学級風土とおおむね相関関係にある。一方,中学校ではその相関関係が見られる学級とほぼ見られない学級とに分かれた。 また,中学校での指導の違いにより,出身小学校での認識の違いが消失する場合もあれば,年度の後半で顕在化する場合もあることが明らかとなった。
|