研究課題
若手研究(B)
本研究は,就学前の折り紙構成スキルの様相について明らかにし,折り紙構成遊びの教育的意義と介入効果について検討することを目的とした。まず,保育者を対象にした質問紙調査により,幼児期における折り紙遊びに関する保育者の意識について検討した。次に,新たに開発した半具体物の折り図を用いて年長児を対象に折り紙遊びを推進する介入研究を行った。折り紙遊びの充実により,空間的スキルが向上する可能性が示唆された。
発達心理学
幼児期の折り紙構成スキルと空間的スキルや運動協調性との関連を明らかにし,折り紙遊びの教育的意義について実証的に検討したことは学術的意義が認められる。また,折り紙は幼児期に身近な存在であるにもかかわらず,保育者にとっては活動の指導が難しいものでもあるため,教材を提案し,折り紙遊びの意義を示したことは社会的意義があると考える。