• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

スクールリーダー教育のための力量指標及びアクションリサーチ型プログラムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13986
研究機関岡山大学

研究代表者

金川 舞貴子  岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (40452601)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードスクールリーダー教育 / 専門職基準 / アクションリサーチ
研究実績の概要

研究の目的は、スクールリーダーの計画的養成について、アクションリサーチの観点から理論的検討を行い、プログラム開発の一助とすることである。
最終年度は、昨年度実施できなかったスコットランドへの訪問調査を実施し、グラスゴー大学教育学部長および校長養成プログラム責任者へのインタビュー調査を実施した。スコットランドにおいては、校長職基準が改訂中であり(2019年版)、次年度(2020年8月)より新しい校長養成プログラムであるInto Headshipが本格実施される予定である。そこで、これまでの基準や校長養成の在り方にどういう問題を感じ、いかに発展させようとしているのかにより注目しながら、専門職基準の改訂内容、専門職基準の性質やその活用について、及びInto Headshipプログラムの特徴(カリキュラムや実施体制、教育方法、評価の在り方、学習の難しさは何かなど)を明らかにすることを試みた。
その結果、明らかになったことを幾つか示す。・専門職基準が「コンピテンスのベンチマークと」として到達目標的に扱われる傾向にあることを問題視し、活用について特に注意が促されている。実際のInto Headshipプログラムにおいても、基準とプログラム内容は一対一対応にはなっておらず、基準をホリスティックに扱うことが重要視されている。・専門職基準単体では不十分であり、「リーダーシップ開発枠組み」「専門職学習モデル」を併せて設定することで、連続性や全体性を確保し、継続的な学びを支えること。・Into Headshipプログラムは、以前のプログラムより期間が短縮化され(2年から1年へ)、修了しやすくなっていること(慢性的な校長不足に対応)。より国家政策との強い関連性が伺えるが、単なる政策の遂行者ではなく、批判的に吟味した上で学校改善プランを作成する戦略的なスクールリーダーが強調されていること

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「スコットランドにおけるスクールリーダー教育プログラムの基本枠組みに関する考察(2)」2020

    • 著者名/発表者名
      金川舞貴子
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 65 ページ: 31-36

  • [雑誌論文] 学校マネジメントの力量を形成するアクティブ・ラーニングとしてのアクションリサーチに関する考察(4)-「スクールリーダー教育者」の専門性開発の視点から-2020

    • 著者名/発表者名
      曽余田浩史、金川舞貴子、大空秀文、長沼正義、佐々木優
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 65 ページ: 327-338

  • [学会発表] スコットランドにおけるスクールリーダー教育プログラムの基本枠組みに関する考察(2)2019

    • 著者名/発表者名
      金川舞貴子
    • 学会等名
      中国四国教育学会
  • [学会発表] 学校マネジメントの力量を形成するアクティブ・ラーニングとしてのアクションリサーチに関する考察(4)-「スクールリーダー教育者」の専門性開発の視点から-2019

    • 著者名/発表者名
      曽余田浩史、金川舞貴子、大空秀文、長沼正義、佐々木優
    • 学会等名
      中国四国教育学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi