本研究で明らかになった点は次の通りである。・専門職基準は機能分析による「専門的行為」の列挙ではなく「個人的価値とコミットメント」の醸成と「戦略的ビジョン」の間で選択され実行されるという視点が重要である、・「専門職基準」に加え「リーダーシップ開発枠組み」及び「専門職学習モデル」の3つがあって始めて、教職キャリア全体を通じた教育に一貫性・全体性を持たせることでき、さらに学習者に当事者性を持たせることが可能になる。・専門職基準の項目をチェックリストとみなして学びを細分化するのではなく、学習者のアイデンティティに関わる問いや学校改善戦略への意味付けを形成するツールとしてホリスティックに扱う必要がある。
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