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2017 年度 実施状況報告書

子どもの「意味構成」の質的発展モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K13987
研究機関福岡教育大学

研究代表者

樋口 裕介  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード意味構成 / 教授学 / 陶冶履歴
研究実績の概要

平成29年度の研究実績は、以下の通りである。
第一に、以下のようなテーマに関わる日本語文献を収集・講読し、授業における学習者の「意味」の体系化をはかっている。「意味」に関する文献、構成主義に関する文献、子どもにとっての「意味」を重視した授業理論や実践の文献、集団づくりや集団の発展段階に関する理論や実践に関する文献である。こうした文献研究にもとづいて、日本における子どもにとっての「意味」に着目した先行する授業理論や実践との関係を、相対的に位置づけた。
第二に、特に「陶冶履歴研究」グループのシリーズ本を中心にドイツ語文献を収集・講読した。学習者の「意味」を重視する「陶冶履歴研究」グループの研究展開の把握につとめた。
以上の研究活動から、学習者がカリキュラムや授業において構成する意味は多様な次元でありうるということ、そうした多元的な意味の次元を念頭に置いて授業を組織すべきこと、が明らかとなった。
学習者の「意味」を重視する立場から、カリキュラム・マネジメントの問題に焦点を当てて、その課題を浮き彫りにする論文を執筆した。そこでは、これまでのカリキュラムや授業づくりを理論と実践をたどりながら、形式としてのマネジメントではなくて、子どもの意味に開かれたマネジメントの必要性を指摘した。
こうした実績にもとづいて、平成30年度以降は、「意味」構成の体系化・その発展段階の理論化、および、その視点からの実践分析をおこなう予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、日本語文献およびドイツ語文献の収集と講読にもとづいた理論化をはかってきた。この視点を一つの切り口にした研究を論文化もできた。

今後の研究の推進方策

引き続き、文献研究をおこない、子どもの意味構成の体系化をはかる。それとともに、子どもにとっての意味に着目して日本の授業分析をすすめたい。また、今後は、ドイツにも渡り、当該テーマにもとづく実践の分析をおこなう予定である。

次年度使用額が生じた理由

おおむね計画通りの執行であった。文献収集の物品費、授業研究や学会発表の旅費となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 学習集団研究からみた「カリキュラム・マネジメント」の課題2018

    • 著者名/発表者名
      北川剛司、樋口裕介
    • 雑誌名

      学習集団研究の現在Vol.2 学習集団づくりが描く「学びの地図」

      巻: 2 ページ: 22-38

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公開日: 2018-12-17  

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