研究課題/領域番号 |
17K13990
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
金子 研太 九州共立大学, 経済学部, 講師 (70750826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 共同利用・共同研究拠点 |
研究実績の概要 |
研究のプロセスは(1)装置や資料の流通(移設や売買)による組織間ネットワークの可視化、(2)「共同利用・共同研究」状況による組織間ネットワークの可視化、(3)論文共著情報等による組織間ネットワークの可視化、(4)特徴的な組織への訪問調査の4つからなる。 平成29年度は作業課題(2)「共同利用・共同研究」状況による組織間ネットワークの可視化、(4)特徴的な組織への訪問調査を試みた。特に「新学術領域研究(研究領域提案型)『学術研究支援基盤形成』」、新たな共同利用・共同研究拠点の認定等、新しい状況に対応して実態を把握すべく調査・分析を試みた。なお、平成28年度で終了予定であった研究課題(若手研究(B))について、補助事業期間の延長が承認されたため、双方に共通する部分については二つの研究課題を連携させながら遂行することが可能となった。 これまでの研究の成果は博士論文「大学法人化を契機とした研究組織変容の動態分析―附置研究所・研究施設に焦点をあてて―」に盛り込み、九州大学大学院人間環境学府に提出した。 平成29年度に申請者の所属に異動があったため、研究計画において随時利用可能であることを前提としていた資源等について利用計画を見直す必要が生じている。学内外の資源をさらに高度に活用して新たな環境に対応することとしたい。 また、高等教育分野に加え、新たな職となった教職課程関係でもプロジェクト研究等に参画することで、本研究課題の遂行に必要な知識を蓄積している。次年度以降、さらに調査・分析及び考察を深めることとしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
補助事業期間の当初に申請者の所属に異動があり、新たな研究環境に対応した研究遂行計画が必要となっている。 また、前年度終了予定であった研究課題について補助事業期間の延長が承認され、二つの課題を連携させながら研究を進めた結果、予算の執行状況が見込みを下回っている。
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今後の研究の推進方策 |
研究目標の達成に向け、(1)装置や資料の流通(移設や売買)による組織間ネットワークの可視化、(2)「共同利用・共同研究」状況による組織間ネットワークの可視化、(3)論文共著情報等による組織間ネットワークの可視化、(4)特徴的な組織への訪問調査をさらに推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度終了を予定していた科学研究費補助金の研究課題について、補助事業期間の延長が承認され、今年度まで使用することが可能であった。二つの研究課題で共通する事項に関して前述の科学研究費補助金の残額を活用した。その他にも出張旅費等で学内外の予算を措置いただく機会があり、当初見込みよりも使用額が下回った。資金提供元の皆様に大変感謝している。 次年度について、当面は当初計画の方向性を踏まえ、目標達成に向けた無駄のない予算執行を心掛けていくが、研究対象の拡大や作業の外注等、予算の活用で研究を充実・加速できる場面があれば積極的な予算投入を検討したいと考えている。
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