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2022 年度 実績報告書

単元学習・プロジェクト型学習・新教科開発に見る教師の「カリキュラム意識」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K13992
研究機関東京海洋大学

研究代表者

畠山 大  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (10616303)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード新教科開発 / 進歩主義教育 / カリキュラム意識 / 活動理論 / 拡張的学習論 / 教師の主体性 / 単元学習 / プロジェクト型学習
研究実績の概要

当該年度は本研究課題の最終年度にあたり、特に以下の三点に焦点を当てて研究課題の総括となる研究を実施した。
第一に、現代日本で進められている新教科開発の事例分析である。研究対象の地域が2010年代後半に実施した新教科開発、およびその背景にある当該地域の教育改革の事例に着目をして分析することで、教師を含めた教育関係者が自らの意志と発想で新教科というカリキュラム開発を行うことの意義を明らかにした。
第二に、単元学習およびプロジェクト型学習の思想的背景の分析を行った。研究協力をいただいていた研究者とともに分析のための研究会を開催し、単元学習およびプロジェクト型学習の思想的背景の一つとなっている新教育・進歩主義教育の現代的意義について、原理的かつ歴史的な検討を行った。
第三に、教師の「カリキュラム意識」の研究を、第三世代活動理論の中で発展してきた「拡張的学習」の視点から分析を行った。教師が創造的な教育実践を創出する際に見せる「カリキュラム意識」がどのように形成され、展開するのかを、拡張的学習の認識論的継起のサイクルを手掛かりに解明した。また、長らく公立小学校で教師を務めたT氏のインタビュー調査を実施し、地域を支える創造的な教育実践を創り出す教師には、どのような教師としての学びや成長が見出せるのかを、ライフヒストリー的な視点から分析し、研究資料として取りまとめた。
最終年度は以上の3つの課題を、当該研究課題の成果をまとめる作業と位置付けて実施した。これらの作業によって、単元学習・プロジェクト型学習・新教科開発という教師の主体性が強く求められる教育実践の創造の営みにおいて、それを担う教師たちにはどのような認識や活動が求められるのかという点を明らかにすることができた。そしてその過程では、第三世代活動理論において研究が行われてきた「拡張的学習」の過程が見出せることを明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 日本の学校の改革可能性を考えるー2つの方向性が示す課題と可能性(指定討論)2022

    • 著者名/発表者名
      畠山 大
    • 学会等名
      世界新教育学会 2022年度WEF国際教育フォーラム シンポジウム「日本の教育改革を再考する」
    • 招待講演
  • [図書] 単元学習・プロジェクト型学習・新教科開発に見る教師の「カリキュラム意識」の研究 研究成果論集2023

    • 著者名/発表者名
      畠山 大
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      ー

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公開日: 2023-12-25  

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