近年学校教育の中で不登校等の心の健康に課題を持つ児童生徒等が増加していることを背景に、レジリエンスに注目が集まっている。本研究では近年学校において体験的活動が重視されていることに着目し、学校での体験が児童生徒のレジリエンス(精神的回復力)に及ぼす影響を検討した。 本研究では学校の教育活動の中でも特に特別活動に着目し、集団宿泊的行事や合唱コンクールなどとレジリエンスの関連を示した。ただ行事をやるのではなく、行事の中でどういった体験をするのかが重要であることを明らかにした。また、レジリエンスが回復という動的な過程を含む概念であることを考慮し、困難な状況にあると考えれる子どもの状態を縦断的に検討した。
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