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2019 年度 実績報告書

国語科におけるブッククラブの指導方法による授業研究:物語創作活動の効果に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 17K14030
研究機関東洋大学

研究代表者

勝田 光  東洋大学, 文学部, 講師 (30792113)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード自立した読み手 / ブック・クラブ / 物語創作活動 / リーディング・ワークショップ / 教科書を用いた授業
研究実績の概要

本研究の目的は、ブック・クラブという指導法に着目し、国語科における従来の指導法―教科書の文章を全員で精読した後、感想文を書く―と比べて、この指導法の意義を明らかにすることだった。
主な成果として、(1)ブック・クラブの指導法の理論的枠組みである「責任の段階的移行モデル」に対する批判とこのモデルの修正版を検討したこと(勝田光「米国における読むことの『責任の段階的移行』をめぐる議論について」『人文科教育研究』第44号)、(2)物語創作活動を読むことの学習指導に取り入れてブック・クラブと類似した実践を行っている筑波大学附属小学校の青山由紀教諭の実践を分析したこと(勝田光「小学校国語科における物語創作指導をゴールにした読むことの学習」『国語と教育』42号)、(3)物語創作活動を取り入れた読むことの学習指導について、とくに読むことと書くことの関連という視点から理論的実践的に検討したこと(勝田光「『作家のように読む』論と『作文泥棒』の実践」『月間国語教育研究』569号)、以上3点があげられる。
さらに、ブック・クラブの指導法に着目して研究を進める中で新たに知ることとなったリーディング・ワークショップという指導法について、当時筑波大学附属駒場中・高等学校教諭だった澤田英輔教諭の実践を分析したこと(勝田光・澤田英輔「リーディング・ワークショップによる優れた読み手の育成」『国語科教育』84号)、生徒への質問紙調査とインタビューを行い、リーディング・ワークショップの意義について教科書を用いた一斉授業と比較して検討したこと(Katsuta & Sawada投稿中「Encouraging independent readers」)、以上2点も当初の計画にはなかったものの、ブック・クラブに関する研究を進めていく中で得られた成果である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「作家のように読む」論と「作文泥棒」の実践2019

    • 著者名/発表者名
      勝田光
    • 雑誌名

      月刊国語教育研究

      巻: 569 ページ: 4-9

  • [雑誌論文] 読者反応理論からみた文学教育における深い学び2019

    • 著者名/発表者名
      勝田光
    • 雑誌名

      国語科教育

      巻: 86 ページ: 5-7

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Incorporating reading workshop into the Japanese curriculum: How it helps students to be an independent reader2019

    • 著者名/発表者名
      Hikaru Katsuta & Eisuke Sawada
    • 学会等名
      International Literacy Association
    • 国際学会
  • [学会発表] 文学教育における「深い学び」新学習指導要領における文学教育の方向性2019

    • 著者名/発表者名
      勝田光
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
  • [図書] 新たな時代の学びを創る 中学校・高等学校国語科教育研究2019

    • 著者名/発表者名
      勝田光
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      東洋館出版社
    • ISBN
      978-4491037677

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公開日: 2021-01-27  

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