研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の高等音楽教育における卒業者数は、ピーク年の1994年度10,570人から直近の2018年度4,866人へと劇的に半減した。また、2018年度までの過去50年間の音大累積卒業者39万人超の構造を男女別にみると、男性10.3%、女性89.7%であり、卒業生の9割が女性である。今日、日本の音大の多くが大幅な定員割れを起こし、縮小均衡を余儀なくされている。一方、日本以上に少子化に悩むドイツ、韓国、中国の3カ国において少子化が高等音楽教育にどのような影響を及ぼしているのかを現地インタビューも踏まえて各国別に調査分析をした。日欧亜4カ国の実態ベースに、日本の高等音楽教育の少子化対応策を考察した。
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