2020年度は、これまでの研究の成果として「中華人民共和国写字書法教育関連年表(1949~2007)―『中国書壇紀事』をもとに」(『東アジア書教育論叢』第7号)をまとめた。 また、研究費受給期間4年間の総括として、『科学研究費研究報告書 日中比較による中国写字書法教育史の基礎的研究―中華人民共和国建国を起点として』を発行し、研究成果の全体像を網羅的に収録した。4年間の研究期間を通し、中華人民共和国の写字書法教育の現代に至る変遷とその背景が明らかにできたのではないかと考えている。 本年度のその他関連業績は次の通りである。「東アジア書と書教育オンライン研究会」(国際研究会)における口頭発表(「芸術科書道における書体・書風先行型創作の実践研究」(6月14日)、「日中比較による中華人民共和国小学校検定教科書『書法練習指導』の研究」(7月12日)「中華人民共和国小学校における書法教育の研究」(11月15日))。公益財団法人全日本書道連盟主催における誌上講演「中華人民共和国小学校における写字書法教育」(「全日本書道連盟会報」第160号に掲載、2020年12月1日)
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