研究課題
若手研究(B)
本研究は,高等教育機関の障害学生支援部署で活用する発達障害のある大学生のタイム・マネジメント支援に特化したアプリケーションの開発を目的とした。TODOリスト機能と時間管理を促すメッセージ機能を備えたアプリのパイロット版を試作し,このアプリに関心をもった学生と試用を行った。課題の把握や確認および意識化,やり遂げられる課題の量について学生に効果が確認された。一方で,TODOの表示の仕方やメッセージの表示において改善の必要な点も指摘され,アプリケーションの改良を重ねた。
臨床心理学
発達障害のある学生のタイム・マネジメント上の困難については,以前より指摘されており,今回開発されたアプリケーションは支援の一助となり得る。さらに,今回開発されたアプリケーションは,発達障害の診断がないものの,タイム・マネジメントに課題を抱える学生のサポートにも活用できる可能性がある。