知的障害のある人の支援に対して、本人の好みを客観的に評価する方法論について、我が国ではほとんど紹介されていない。本研究では、知的障害のある子どもの好みを活用した効果的な支援を学校で普及するための方法を明らかにすることを目的とし、文献の整理や特別支援学校教師に対する調査研究を実施した。 その結果、我が国の支援現場でも、子どもの興味関心をひきつける教材としての活用と、課題達成時の「ごほうび」としての強化子的な活用がある一方で、集団授業での活用の難しさが明らかとなった。また、ASD幼児に対して本人の興味関心に合わせた関わりだけでなく、好みに合わせて指導機会を設定することの有効性が示された。
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