| 研究課題/領域番号 |
17K14068
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| 研究機関 | 目白大学 |
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研究代表者 |
大嶋 玲未 目白大学, 心理学部, 専任講師 (50755684)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 自閉スペクトラム症 / 職場定着 / 組織風土 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、高機能自閉スペクトラム症（autism-spectrum disorders: ASD)の就労者が定着しやすい職場の特徴（組織風土、環境的要因）を明らかにすることである。
2019年度には、高機能ASD者の職場定着に関して成果をあげている企業において、診断のある高機能ASD者と、その直接の指導にあたる上司に対してインタビュー調査を実施し、高機能ASD者が定着する職場の組織風土の特徴ならびに、組織で行われている職場定着にかかわる取り組みについて質的に検討した。分析の結果、高機能ASD者が定着する職場には発達障がい者雇用や定着支援にかかわる取り組みを推進する特定の人物や部署が存在し、それらの人物や部署を中心に高機能ASD者の職場定着に繋がる組織風土が醸成されていた。またそうした取り組みが成功する基盤には、推進者の思いを受け入れる柔軟な組織基盤、組織成員の面倒見の良さといった特徴がみられた（大嶋・浦野,2020）。2019年度の研究成果と先行研究に基づき2020年度には、高機能ASD者の就労者が定着する職場の特徴にかかわる環境モデルを設計し、モデル検証のための量的調査（アンケート調査）実施に向けて、調査項目の選定、調査実施先の調整等を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響でデータ収集時期が後ろ倒しとなったが、2020年度内にデータ収集までが完了した。2021年度には回収したデータを分析し、モデルを検証する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は量的調査（アンケート調査）の仮説モデルの設定、調査項目の選定、調査実施先の調整等を行った。データ収集までは完了したものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響でデータ収集スケジュールが後ろ倒しになり、データの分析・成果報告については2021年度に行うこととなった。以上を踏まえ、進捗状況は「やや遅れている」と判断した。
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| 今後の研究の推進方策 |
2021年度には、2020年度に収集した量的調査（アンケート調査）のデータの分析及び、結果に基づく成果報告、アウトリーチ活動を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2020年度の未使用額はデータ分析、論文執筆、アウトリーチ活動のために、2021年度分と合わせて使用する。
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