研究成果の概要 |
当院で1500g未満,30週未満で出生した児の小学3年までの発達予後と就学,学校生活の問題点と保護者の支援ニーズを明らかにした。在胎週数,出生体重が大きいほど知能検査正常で通常学級に進学する児が多いが、入学後に所属学級の変更を要したり神経発達症が顕在化する症例は在胎週数や体重に関わらず存在した。学童期は支援の個別性が高く保護者の発達特性への理解と受容、就学以降の学習環境の再調整や教育機関への情報伝達に課題があることが明らかになった。早産児保護者との協働により就学・学校生活について体験やアドバイスを収載した就学支援冊子を作成し配布、読後調査で94%の保護者が役立つ情報があったと回答した。
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