Cu2ZnSnS4(CZTS)とCdSがヘテロ接合したナノ粒子の選択合成に成功した。過渡吸収測定から電荷分離状態が長時間維持されることが分かった。>590 nmでの照射でCZTS/CdSナノ粒子が高い色素分解速度を示したことから、p-n接合形成によって長波長光での量子効率が改善することを実証した。また、リン化ニッケル/リン酸鉄ヘテロ構造ナノ粒子を合成し、光触媒との複合化により高い酸素生成触媒活性を付与できることを実証した。さらに、カチオン交換を利用してCu2-xSe/Ni3Se4ヘテロ構造ナノ粒子をはじめて合成し、ナノスケールでのヘテロ構造制御が触媒反応に適した空間を創造できることを示した。
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