研究課題
若手研究(B)
本研究では、炭素元素を中心とした元素群でナノ構造体を作製し、高分子材料とブレンドして光機能性フィルムを開発した。光電変換や面発光機能を示す。フィルム内の凝集構造や配向状態を調整して電荷密度や偏光度が増加し、溶液プロセス向けの長期保管可能なナノ粒子溶液が得られ、デバイス化プロセスにおける透明電極加工技術が見出され、透過光の色調を変化させる手法が発展した。
化学
物質を混合して新たな機能を発現させる材料開発において、伸縮性や柔らかさを持つ導電性高分子にナノ構造体を混合すると光機能性ハイブリッドフィルムを作製できる。本研究では、ナノカーボンを構成中心としたナノ構造体を作り、導電性高分子と混合し、第三の添加物を加え、次世代スマート社会向け光電変換フィルムを作製した。デバイス応用の要素技術として、長持ちするナノ粒子構造、発光性ナノカーボン生成、配向膜偏光度増加、電極加工プロセス簡便化等の新たな知見が得られ、物質科学の発展に貢献する。