研究成果の概要 |
本研究ではテラヘルツ帯域で発振可能な高周波発振/検出デバイスの実現に向けて, 10テスラ以上の垂直磁気異方性磁界を有するトンネル磁気抵抗素子の探索的開発, および, その素子構造におけるスピン軌道トルクを用いた発振アシスト方法の適用可能性を検討した. CoGa/MnGa/Mn積層構造およびCoGa/Mn積層構造を見出し, 目標値である10テスラ以上の垂直磁気異方性磁界を達成した. また, これらの新積層構造において, CoGa層からのスピン軌道トルクによる磁化反転を観測し, 発振アシスト方法として開発素子に適用可能であることを示した.
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