光凝固用レーザーと光干渉断層計(OCT)のプローブ光を同時に同じ網膜の同じ位置に照射する装置を構築し、レーザー照射中に生じる組織の変形と変性を求める方法を開発した。 実時間でのモニタリングを想定し、組織内の局所光路長変化から変形・変性量を表す指標を求めた。この指標と、光凝固術後に起こる組織損傷の度合いを表すレーザー凝固斑の生成との間に良い相関があることが、豚眼での実験により確かめられた。 また、この指標に基づいて光凝固レーザーを遮る機構を組み込んで、実際に光凝固術をレーザー照射中にモニタリングしながら中止する実験を行い、レーザー凝固斑の生成を良く制御できることが確かめられた。
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