X線画像検出器の方式の一つに、シンチレーターをX線の受光部とした間接検出型がある。シンチレーターでX線像を可視像に変換し、レンズでイメージセンサーに拡大投影することで高い解像度を得ることができる特徴を持つ。本課題でシンチレーター蛍光波長・レンズの開口数で決まる回折限界に近い空間分解能を達成することができた。これにより、より高い開口数を持つ固浸レンズ光学系の実現の可能性が出てきた。その調査・検討の結果、設計に必要な屈折率分散測定プリズム用の30 x 30 x 8大型の透明LuAGセラミックスの作成に成功した。これによりNA1.6の固浸対物レンズの設計が可能となった。
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