研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加群圏のねじれ部分圏は、導来圏の特別なt構造の加群圏への制限であり、古典的な対象であるとともに、傾理論、特に変異理論の発展により、近年盛んに調べられている。本研究では、与えられた代数の加群圏におけるねじれ部分圏の全体の成す完備束(complete lattice)を調べ、その束論的性質や代数の表現論的性質との関係を明らかにした(Iyama, Reiten, Readin, Thomasとの共同研究)。また、gentle代数と呼ばれる重要な代数に対して、ねじれ部分圏を組み合わせ論的なデータによって完全に分類することに成功した(Chanとの共同研究)。
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