今年度は,前年度に引き続き,境界付き多様体の指数とドメインウォールフェルミオンとの関係について考察した.最初に得られたのは普通のAtiyah-Patodi-Singerの指数のときで,次がmod 2指数のときで,現在は複素フェルミオンのときを考えている. さらに,派生研究として,反自己双対計量のモジュライ空間の向き付けについて考察した.K3曲面のとき,反自己双対計量のモジュライ空間が向き付け可能ではないという大変興味深い結果を得た.現在は一般の多様体の向き付けの条件を求めるために,KR指数を計算している.
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