空間X上の葉層構造とは, 直観的にはより小さい次元の空間へのXの分割のことであり,微分方程式や低次元トポロジーとの関わりにおいて研究されてきた. 分割されて得られた小さい次元の空間は葉と呼ばれる. 葉層構造の葉は自分自身や他の葉に巻き付き,葉や全体の空間は興味深い幾何的性質を有する.2次元の葉を持つ3次元の空間上のトートな葉層構造について,不思議な有限性が知られているが,具体的な状況での理解はいまだ乏しい.本研究ではその有限性が顕著に現れる場合について研究した.メニエの例と呼ばれる葉層構造の構成を一般化して剛性と呼ばれる良い性質を持つ新たな例を構成し,ある場合において葉層構造の分類を与えた.
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