• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

超流動ヘリウムを利用した中性子過剰In同位体の核電磁モーメント探索

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K14300
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関国立研究開発法人理化学研究所 (2019)
岡山大学 (2017-2018)

研究代表者

今村 慧  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 特別研究員 (70783158)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード超流動ヘリウム / レーザー分光 / 核モーメント
研究成果の概要

自然界に存在しない不安定原子核において原子核の安定性を象徴する魔法数の消失・出現は非常に興味が持たれる現象の1つである.
当該研究は,中性子過剰二重魔法核であるSn(陽子数Z=50, 中性子数N=82)の近傍に位置するIn同位体(Z=49, N=80, 82)に着目し,高エネルギーイオンビームとして生成される不安定核種の停止媒質として超流動ヘリウムを利用するレーザー分光法を適用し核電磁モーメント探索を行うものである.この手法適用へ向けて,レーザー光源の開発を始めとし,レーザー・マイクロ波二重共鳴法を用いた測定手法や,イオンビームを利用した装置試験などの要素開発を行った.

自由記述の分野

数物系科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

当該研究は原子核の安定性にかかわる魔法数について知見を得るために展開された研究である.自然界に存在する安定核種の魔法数は,原子核の殻モデルと知られる理論により説明可能であり,普遍のものであると信じられてきたが,近年の研究により自然界に存在しない不安定核種において消失・出現することが明らかになってきた.このような原子核の安定性に大きくかかわる性質を明らかにすることは,原子核を統一的に理解するうえでも学術的な貢献は大きく,ひいては現代社会が必要とする原子核工学への貢献も期待できる.当該研究の成果は手法適用にこそ至らなかったものの,適用へ向けた各要素開発を大きく進展させることができた.

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi