2015年に連星ブラックホール合体からの重力波が世界で始めて観測され、2017年には連星中性子星合体からの重力波とそれに付随したショートガンマ線バーストの観測にも成功しました。このような状況から、重力波を通して極限的な状況である連星中性子星合体における様々な物理現象の理解が深まると考えられ、その研究の重要性が高まっています。
本研究では、理想流体による熱的寄与を考慮したハイブリッド状態方程式の手法を用いることで、クオーク物質を含む最先端の様々な状態方程式を利用した連星中性子合体のシミュレーションを実行し、状態方程式や質量の重力波への影響などを系統的に調べ、その性質などを明らかにしました。
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